果物歳時記／アボカド

カンポンボーイ（ＫＢ）と

ドリアンボーイ（ＤＢ）の

果物歳時記

（1９９９年１月１５日）
アボカドはメキシコ原産
アボカドApukado

英名：Avocado

学名：Persea americana

南米からスペインへ

アボカドはクスノキの仲間の木でメキシコが原産地です。紀元前291年には中米、南米で栽培されていたそうです。ヨーロッパに知られたのは1519年にスペインの探検家ヘルナンド(Hernando Cortez)がメキシコで食べたのが始めです。1601年南スペインに植物がもたらされ、アジアへ伝わったのは19世紀になってからでマレイシアでは珍しい木です。

マレーシアでも地元産あり

１９３５年に出版された本には、シンガポールへは１８３０年代に植えられ、１８７７年以降にペナンに植えた木に１８９１年に実がなったとあり、その後マレイシア各地に植えられたとあります。

ＤＢが実験をしていたセルダンの農業省の農場事務所の脇に結構大きな木があって、10月頃実が熟すということでしたが、もらいに行くのを忘れてしまいました。
カメロンハイランドのボーティー茶園へメインロードから入る道路の脇の家に3、4本の木があり実がなっていたので写真を撮らせてもらい、落ちていた果実をもらってきました。カメロンハイランドの八百屋では地元産をの売っています。ＫＬのスーパーマーケットにはいつでも売られています。

熟したものを更に追熟させて食べる

カメロンハイランド産のものは黒い肌がすべすべしていて先が緑色でした。長さ7ｃｍ太さ４ｃｍ重さ７０ｇと９０ｇで小さめでした。スーパーマーケットで売っていたのは長さ１０ｃｍ太さ６ｃｍほどで重さは２００ｇほどでした。果物の皮がすべすべしたものぼこぼこしたの、色は緑色、赤銅色、黒色といろいろあります。西洋ナシのような形や丸いのもあります。大きな種が入ってます。収穫後追熟しないと食べられないですから、十分熟したのを買ってきて室内に3、4日置くと食べごろになります。黄緑色の果肉は脂肪の含量が多くて栄養価の高い果物ですが、甘くも酸っぱくもなく味の無いバターといった感じです。頃合いの硬さのものを刺し身として醤油とワサビ味で食べるのがお勧めです。
ＤＢの見るところでは、マレイシアの人は何も味のしないアボカドは好きではないようだとのことです。