（1999年1月16日） 
デリマはザクロですデリマDelima
原産地は、中近東から中央アジアあたり英語名はタネ（種）の多いりんごの意味です。日本の名前は中国語の音読みからきています。原産地はイランとかアフガニスタン辺で中近東、地中海沿岸、アメリカ、メキシコでも栽培されています。中国にはインド、チベットを通って伝わり、日本には９世紀頃伝わっています。
紀元前から栽培されていた非常に古くから栽培されていて、紀元前2500年頃のエジプトの墓にレリーフがある程です。聖書やギリシャ神話にも出てくる果物です。仏教の関係では、人の子を食べていたある神様が、子供を食べたくなったら代わりにざくろの実を食べなさいと仏陀に諭されたという鬼子母神の話があります。
子孫繁栄の果物ユダヤの第2番目の王、ソロモン（前3000年）は果実の先（尻？）のぎざぎざになっている形から王冠の形を思い付いたそうですが、種がたくさんある事から多産、豊穣、子孫繁栄という連想で結婚式のお祝いにするところもあります。ザクロの種は女性ホルモン（エストロゲン様物質）を含んでいるそうですから美容、健康、妊娠促進に効果のあることを昔の人は知っていたと言うわけです。
ルビー色に輝くみずみずしい種の皮マレーシアでは果物はスパーマーケットで売ってますが木はあまり見ません。郊外の家の敷地にときどき植えてあります。大きな植木鉢に植えてあるのも見ました。花の色は赤と白がありました。細い枝が出て薮になります。花が咲きながら大きな果実が同時に着いています。果実は大きいのは直径10cm位になりなります。果実の尻のところには、花の跡が王冠状に残っています。中は薄い壁で区切られていて、中にはルビー色の透明に輝く水々しいゼリーの入った薄い皮に包まれた種がぎっしり詰まっています。味は渋味はありますが、甘くて酸味は少なく締まらない感じでした。
 
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