マンギスManggis マンゴスチンMangosteen 大英帝国の女王様が渇望した美果
ドリアンと同じ頃がシーズン６月になればバングサのスーパーマーケットＴＭＣの向かい側の露店で、マンゴスチンが出るでしょう。学名はGａｒｃｉｎｉａ Ｍａｎｇｏｓｔａｎａです。 ドリアンと同じ頃がシーズンです。最盛期にはへたの所を紐で結んで20、30個を房にして吊るして道端で良く売っています。１Kg当たり８リンギ位します。マンゴスチンの原産地はマレーシアで、果物の女王といわれるように東南アジアでは有名な果物です。私の経験では、マンゴスチンを嫌いと言った日本からの客人はいませんでした。マンゴスチンの果実は直径６ｃｍ位、高さも６ｃｍ位です、押しつぶした球形で赤さびた紫色という感じです。灰色っぽいのもあります。殻の下側には花びらのような跡が付いていて、上側には緑色ではっきりしたヘタが付いています。１ｃｍ位の厚い殻を剥くと４～５片の白い果肉が集まっています。
爽快で上品な味たいていは大きな種子が入っている大きな果肉片と種無しの小さな果肉片とが組合わさっています。食べるところは果実の３割位です。甘味と酸味のバランスが良く、爽快で上品な味です。果物を横から静かに押して殻を破って食べることができますが、ちょっと上品に、横に一周切れ目を入れて、上側の殻を除くと中の白い果肉は見た目も涼しいものです。
鮮度が落ちると堅くなるマンゴスチンは、日持ちが悪く、鮮度が落ちると皮が堅くなります。買うときは、果皮を押して柔らかそうなのが良いと夜店のおじさんはいいました。殻の汁が服に付くと黄色くなり、とれないので注意が必要です。渋の多い木の皮や殻は下痢の薬や染色に使われています。ＫＢの事務所の入り口には１本の木があり、その下が駐車場でしたが、１９９８年３月には沢山の花が咲き、５月はじめ白い実がだんだん大きくなっています。残念ですが帰国につき食べることは出来ませんでした。
マンゴスチンを女王陛下へ
今では、マンゴスチンは中米、インド、ハワイでも栽培されているそうですが、英国に伝わったのは1789年のことだそうです。英国のビクトリア女王(1837-1901)が、わが領土にマンゴスチンがあって天下第一の美果といわれるにこれを味わい得ないのは遺憾であると、慨嘆され、マンゴスチンを届けた者には褒美を取らすと云ったそうです。私の薄れている記憶では、1980年前後にMAS（マレーシア航空）の人がマレーシア産のマンゴスチンを女王陛下に送り届けたそうです。彼が褒美を受け取ったのか定かではありませんが、そういう新聞記事がありました。
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