スターフルーツ ２ 幻のスターフルーツ 「マドゥ・ベリンビン(Madu Belimbing)」
スターフルーツのほとんどは、B10という品種
マレーシアの市場に出回っているスターフルーツのほとんどは、B10という品種で、セルダンの農家が作出した品種です。５本の稜が大きく、鋭く立っていて、果実の断面の星形は格好良いのですが、
味の方は酸味がやや強く、甘味は弱いのが特徴です。ＤＢの判定では、どちらかといえばおいしい果物とはいいかねます。
マドゥ・ベリンビン(又はB17)知る人ぞ知る、マドゥ・ベリンビン(又はB17)は、 B10の果実よりも細長く、少し小ぶりです。５本の稜が丸みをもって立っているので、果実の断面は星形というよりも桜の花マークに似ています。Ｍａｄｕは蜂蜜の意味で、味は酸味が弱く、糖度が著しく高いのが特徴です。
マドゥ・ベリンビンは、 B10よりも栽培が難しく、収量も低いため、市場に出回る絶対量が少ないので、幻のスターフルーツなのです。
手に入れるのは困難？マドゥ・ベリンビンにありつくコツは、スターフルーツを売っている店頭で、「今日のスターフルーツは何か。マドゥ・ベリンビンがあるか。」と、根気よく、尋ねるしかありません。 都市のスパーマーケットでは無理ですね。 ＤＢは、この幻のスターフルーツを日本の亜熱帯地域へ導入し、普及を夢みた時期がありました。しかしチャンスに恵まれず、その夢は幻に終わりました。今でも、日本の皆様にこのおいしいスターフルーツを届ける機会を失ったことを、一熱帯園芸学者の卵として、とても遺憾に思ってます。
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写真：完熟スターフルーツ 黄色くて本当に甘そうに熟しています。果実の右上に花が一つ咲いています。分かりますか？スターフルーツはミバエという果物に寄生する害虫にやられやすいので,果実に袋をかけます。袋を取ったところです。ＤＢの実験材料です。
写真：断面の星型で品種の特徴が分かります。左上の一つは６稜です。
写真：各種スターフルーツの断面です。マﾄﾞゥは左から２番目のＢ１７のラベル。ＤＢはこのようにして方眼紙の上にならべて大きさを計ったり、形の特徴を調べました。